森林ガバナンスって何? 今までのレポート お知らせ お問合せ
 ガバナンスというと、日本では「企業統治」という意味で使われることが多いように思います。
 私たちは、北海道各地で森林管理の現場の、さまざまなポジションで働いています。 現場にはいろいろな問題があり、それを解決していくためには、さまざまな関係者と議論をしながら共通認識を増やし、その時々で「ここまでなら妥協できる」という合意によって少しずつ実績・成果を積み上げていくしかありません。
  その結果や影響を見ながら、決めたことが正しかったのかを検証し、関係者で議論し修正していく、そのなかで、少しずつ信頼関係ができて協力できる部分も増えていく、そんな風にしか自然とのつきあいかたを決めていくことはできないと思うのです。
  こんな社会のあり方全部を「ガバナンス」という風に考えています。私たちは森林に関わっているので、その中でも「森林ガバナンス」にこだわっています。また、森林ガバナンスは地域・流域ごとに考えるべき、ということから、「地域森林ガバナンス」という意味合いも含んでいると思います。 そして、そのガバナンスの主役は、地域でがんばっている、森林に対して想いのある人たちであり、またそうでなくてはならないのです。
 私たちは、できるだけ多くの方に私たちの議論のプロセスを共有していただき、共感できる部分を見つけ、ともに現状を変えていくためにみんなで支え合いながらがんばっていきたいと思っています。
 よろしかったら、どんな関心があってこのレポートを読まれるのか、森林とどんな関わりをされていらっしゃるのかメッセージを送ってくだされば幸いです。
 事務局 ask@morinet-h.org あての新規メール件名に「レポートのダウンロード希望」とご記入の上、メール本文にメッセージをお書きください。
 どんな方々が、私たちのレポートに興味を持って下さるのかについて、私たちも興味を持っています。
 どうぞよろしくお願いします。
 2009 つながる森林データ (要約版4P) PDF
 2009 つながる森林データ (本稿107P) 前半PDF 後半PDF
 2006 つながる森づくり つなげる私たち (122P) PDF
2010年6月5日(土)〜6日(日)に、幕別町で会合を行いました
  今回は幕別町で種苗業に携わるメンバーの呼びかけで道内各地のメンバーが十勝に集合しました。カラマツの新緑と残雪の残る日高山脈に青い空を眺める絶好のコンディションの中、新たに野生動物の調査、研究に携わるメンバーも加わり、国で検討されている森林・林業再生プランの動向を踏まえつつ北海道地域のあるべき人材育成体制の整備について議論しました。
苗畑の現地見学では、昔ながらの植え付け機械が今なお現役で活用されている様子から組織培養による苗木育成の様子、普段関わりの薄い緑化木生産の様子までを案内してもらい、見識を深めることのできた2日間でした。(K)

今回のテーマは「育てる」。2万年前にナウマン象が闊歩した十勝の大地で、全道各地に点在するフォレスターの資質ある人たちを「どう育てていくのか」、時節を得た緊急の課題について、熱い議論が交わされました。熱い露天風呂で夜中3時まで議論を交わす声は、春の宵風にのって湯けむりとともにどこまでも昇っていきました。2日目は、遅い春を楽しむカッコウやセンダイムシクイの囀りの中、苗畑を見学しました。雑草と間違えて抜かれることもある小さな苗木達と、それを根気よく「育てている」人の営みをまのあたりにし、各地で植えられている苗木1本1本や苗木が最終的な森林になったときの姿について、各々考えを育みました。(T)

平成22年4月25日forestsoul project(研究会メンバー)が根室にて森林ワークショップを行います
  道東で現場作業員をしながら森林ガバナンス研究会メンバーとして所属している中川貴之といいます。本職の傍ら、昨年春から「forestsoul project」というグループを立ちあげ、年に3〜4回ほどのペースで「山とつきあう木とつきあう」という森林作業と木工の基礎実践ワークショップを、根室市厚床にある根室フットパスの協力を得て付近の森で小規模に行っています。
農村から都市への人口移動や科学技術・輸送技術の発達、職業の細分化などが原因で、一般の人々が森などの地域の自然と関わる機会が昔に比べ格段に少なくなり、それにともなって生活の中で地域の自然と自分自身が関わる技術・知恵が失われようとしています。当プロジェクトでは、「プロではなくても少しぐらいはこういった感覚を捨てずに地域の山や木とつきあっていけたら…」という想いからワークショップをはじめて、昨年度1年間を通して林業機械や手道具を使った簡単な伐木や草刈をともなった森の路づくり、そこから切り出した木を使ったスプーンや小皿づくりを行ってきました。
森と自分がその場で関わったりそこから何かをつくりだしていくという過程を踏む事は、いままで知らなかった森や木の現実や生命力を自分の目で見て知ることにもなったり、それ以上に山や木とつきあう大変さや楽しみ・喜びを自らの感覚で実感することにつながってきます。
そうした経験のなかでささやかに森と自分の生活のつながりがみえてこればいいな、ということで、来る4月25日に第5回となるワークショップを開催しますのでよろしければ詳細を根室フットパスのホームページ(http://www.nemuro-footpath.com/)からご覧くださいね。
平成21年11月22日(日)〜23日(月)に、標津町で会合を行いました。
   この町では、研究会のメンバーの1人が“森林官”として、地域ではたらいており、彼に実際の現場を案内してもらって、「地域にふさわしい森林管理」の論議を深めました。
 現地に向かう最中、車から窓越しに外を眺めると、少し雪化粧された知床連山が力強く迫ってきましたが、それ以上に漁業や酪農など地域の産業を下支えする防風林や河畔林などが切れ間なく続いている風景が印象的で、これこそ根室地域の森林の特徴だと感じました。
 現場は、サケ科の魚類が遡上する忠類川の上流域で、魚が産卵のため落差のある自然の滝越えにチャレンジする様が見える名所です。ここで、河畔林の整備が河川の水質や生態系へ与える影響や、この貴重な環境資源を環境教育や観光など流域全体の活性化につなげていくための方策など、森林管理と流域管理のあるべき姿について、意見を交わしました。雪のちらつくなか、夏に力強く空に舞いのぼる無数のサクラマスと地域の発展を思い描き、宿に帰っても討論が夜遅くまで続けられました。
平成21年12月20日
  念願のガバナンス研究会ホームページができました。事務局はNPOもりねっとの中においていますので、問いあわせや連絡などはinfo@morinet-h.org までお願いします。すぐにお返事できない場合もありますが、なるべく数日内にはお返事するようにします。
平成21年11月22日
  3月以来、今年2回目のミーティングを開催しました。今回は国有林や種苗業界からの新メンバーも加わり、今までよりさらに森林管理を総合的にとらえることができるようになりました。森林データについての議論もだいぶ煮詰まったので、なるべく早くレポートを出す予定です。
今後の議論とレポートのテーマについて、「人材育成」に決定しました。
森林ガバナンス研究会 メンバー関連ブログ
  ほべつの森のこばなし帳
   
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