top協議会ニュース2011年度第1回会議 (2011.6.27)
 
突哨山運営協議会ニュース


突哨山運営協議会 2011年度 第1回協議会 議事録
平成23年6月27日(月) 18:30〜 職員会館
 
協議事項
2011年度第一回協議会では、次の事項について検討しました。
(1)今後の人工林の取り扱いについて
(2)ぴぴの路の今後の検討課題
(3)谷渡りルート(仮称)の調査報告とコースおよび名称の決定
(4)看板類の撤去、案内板の設置、本看板に向けて
(5)外来生物対策
(6)公募について
(7)学習目的の採集の問題や、公園内の設備等に関する方針の検討(次回に先送り)
(8)運営協議会内でのグループづくりの検討
(9)協議会のフォーラムの開催 
(10)散策路ノートの意見報告(次回に先送り)
(11)遊歩道の草刈についての見直し
(12)国道40号線側にある突哨山駐車場の草刈について
【主な報告事項】
 ●花案内人アンケート結果など (7〜10ページPDF参照
 ●ササとカタクリ勢力調査について(11ページ12ページ13ページ参照)

(1) 今後の人工林の取り扱いについて
  2011年4月に終了した林業型施業区の間伐の今後と、比布町を含めた人工林全体の取り扱いについて検討しました。
●間伐後の林業型施業区(17番)は毎年評価を行い、取り扱いを検討し提言していくことになりました。評価の期間、項目については検討中です。
  次回の間伐についても、残したトドマツの生長の様子を見ながら、時期や方法を検討します。

●人工林全体では35ヶ所(片山牧場の1ヶ所を除く)、39ヘクタールあり、比布町を含めて
今後の管理の方向性を検討しました。
  人工林の大半は針葉樹と広葉樹が混ざった林「混交林誘導区」に設定され、突哨山本来の自然
植生に近づくのを手助けすることになっています。
しかし、針葉樹の密度が高く広葉樹が少ない林や、針葉樹の中に広葉樹が生えている林など、状
態に応じた計画が必要となり、一度現状を把握することが必要となりました。
まずは、観察会などで意見が出ている北分岐から扇の沢分岐にかけて密生しているドイツトウ
ヒ、トドマツの林について現地で検討します。
次回の協議会までに、現地調査で状況を把握し、取り扱いについての提案をします。

●人工林の状況(番号は前ページの地図に準じています)


●残りの人工林の課題
残りの人工林にも、おおよその方向性をきめていく必要性があります。今後、「林業型施業区」、「混交林誘導区」、「無施業区」を設定していくと、それぞれの方向性が見えてくると思います。
たとえば、ぴぴの路が開通したこともあり、「北分岐」から「扇の沢分岐」までのヨーロッパトウヒ、トドマツの混み合った人工林の一部を「林業型施行区」に設定し、残りを「混交林誘導区」「無施業区」と見本林的に配置するということです。
伐採・枝打ちに当たっては市民参加を心がけ、市民の森林体験の場として活用できるよう、区画の設定や選木を先行させます。
また、比布町側の人工林にもこうした区域の設定をする場合は、予算の関係もあるので、比布町と協議会で検討していきます。

※現地検討後、「林業型施業区」という名称の「林業型」というのは間口が広すぎてよくわからないという意見があり、この名称を変更する予定です。


(2) ぴぴの路の今後の検討課題
  2011年4月23日に開通した比布町から突哨山へ入山できる「ぴぴの路(みち)」について、今後の草刈、危険木処理などの維持管理について検討しました。
●目標は比布町民へ呼びかけ、一緒に作業をしていくことを目指しますが、運営協議会でも作業を行います。今後、草刈などの作業が必要なときは運営協議会などで日程を報告し、情報を共有していきます。

(3) 谷渡りルート(仮称)の調査報告とコースおよび名称の決定
  4月の春植物調査結果と6月の希少種植物調査結果の報告。名称の決定、谷渡りルート観察会について検討しました。
●谷渡りルートの設置目的
突哨山のルートには、過去に旧旭川温泉からのルートが設定されていましたが、山麓の入り口が民有地のため、利用することが不可能となっています。
カタクリ群落をはじめ、多様な環境を楽しみながら、特に利用者の多い突哨山口から既存ルートと組み合わせて周回が可能なルートがあったほうがいい、ということになり検討してきました。

 ●今までの現地踏査からの主な変更点は以下の通りです。
・カタクリの群落とぶつかっている場所が「ロープトウ」の周辺にあり、北に50mほどルートを変更しました(図1−ア)。
 ・バイケイソウ群落、カタクリ群落に挟まれ、なおかつ斜面を歩く場所では、できるだけ斜面がゆるく、群落を避けた場所を通しました(図1−イ、図2)。
 ・1ヶ所深い沢があるので、沢を迂回して歩きます。また2ヶ所ほど沢をまたいで通る場所もあります(図1−ウ)。
 ・ササが濃く、景色も変化に富んだ場所ではないので、まっすぐにした方がいいとの意見があり(2010年11月)、変更しました(図1−エ)。
 ・バイケイソウ群落を避けるためaとbの二通りの通り方があります。ともにササの中を通るが、aは平坦で、距離もbより数メートルほど短くなります。bは斜面を歩きます。aは湿地、bは斜面、土壌の様子からもbが有力です。※2011年8月現在、bルートになりました。
 ・一ヶ所、多少深い沢をまたぐことになります。丸太で階段を数段設置するなどして通り易くしたいと思います。


●遊歩道のつけ方は、草刈が主流で、麻の紐の設置やピンクテープ、倒木の丸太を敷くなどしてわかりやすくします。
 遊歩道が明確になったころには、ピンクテープや麻の紐を外す検討もします。
●ルート名は「谷渡りルート」に決定しました。
●2ヵ所の分岐名は決まっていません。次回に検討します。
●谷渡りルートの草刈、危険木処理は7月31日9:00から行います。(終了しました)
●観察会について
 開設後の観察会について、今年中か来年に市民を対象にしたお披露目会を検討しています。秋の紅葉の時期を予定しています。
(4) 看板類の撤去、案内板の設置、本看板に向けて
  今後撤去する看板や案内板設置の日程調整を検討しました。
また、来年、再来年くらいまでに、突哨山全体でデザインを統一した本看板の製作についても検討しました。
●協議会では、突哨山口、カタクリ広場口に設置している「入山者の心得」を撤去することになりました。撤去する前に一度、東鷹栖の農協へ調整が必要となりました。
●案内板が完成し、現在カタクリ広場のみに設置しています。当初のデザインから若干の変更となりました。間伐材の丸太を支柱とし、ガイドマップの数字と背景色を統一した板を貼り付けるデザインとなりました。今後、ガイドマップと同じ位置に突哨山全体で16ヶ所の案内板を設置します。


●8月28日で、運営協議会のみなさんと一緒に案内板を設置します。
 ●突哨山全体でデザインを統一した「本看板」についても昨年度から検討されてきました。旭川市や比布町との予算の調整もありますが、まずはデザインを決めることが先決となり、設計図をつくることから始めます。設計図班は、ガイドマップ製作班と同じメンバーとなりましたが、協議会メンバーから参加者を募集しています。(※参加希望者は事務局まで連絡をお願いします。)
 完成、設置は平成25年度を予定しています。

(5) 外来生物対策
  アライグマ、セイヨウオオマルハナバチの駆除活動について
アライグマに関しては旭川市と協力していきます。現在、調査等の予定はありません。

(6) 公募について
  ルールや時期、実施方法などの検討をしました。
●2012年3月に広報で、公募の記事を出します。旭川市、比布町から各1名ずつの募集する予定です。
また、来年は役員改選もあります。

(7) 学習目的の採集の問題や、公園内の設備等に関する方針の検討
  公園内の採集についてのルール、ベンチの設置など設備については次回へ先送りになりました。

(8) 運営協議会内でのグループづくりの検討
  市民が広く突哨山の活動に参加できるように、協議会内で運営グループ(例えば比布グループ、森林グループなど)を作り、一緒に活動する機会をつくってみてはどうか、と事務局から提案をしました。
詳細については次回協議会で検討します。

(9) 協議会のフォーラムの開催
  突哨山運営協議会が設立(準備会も含めて)して4年が経過しました。これまでの運営の振り返りや活動報告、そしてこれからの協議会を考えフォーラムの開催を予定しています。
開催時期については未定です。

(10) 散策路ノートの意見報告
  入山口に設置したノートに記入されていた意見の一部を報告しました。詳細は次回協議会で報告します。

(11) 遊歩道の草刈についての見直し
  現在の遊歩道の草刈は年2回(夏・秋)に行っています。現在、草刈については、「ササなどは少し肩にふれる程度」とし、既存の遊歩道の道幅を基準として行っています。
●協議会から草刈が足りない、稜線の遊歩道は低めにササを刈ってもいいのではないか、という意見がありました。また、市内の幼稚園からも突哨山を歩きたいのだが、ササが多いので危険だ。という意見もありました。
 ⇒草刈についての基準(刈幅や高さなど)を再検討する必要がでてきました。協議会からの意見では賛否両論あり、次回に検討することになりました。
●協議会からの主な意見
  ・いろんな人たちのニーズをどこまで取り入れていくべきか。
突哨山は都市公園だが、「公園」という認識よりは「身近な自然」というイメージが強い。
「森の危険」を学ぶことも必要。
  ・突哨山にたくさんの市民が足を向けてほしいという願いはあるが、道が悪く入れない人がでるようではいけないのではないか。バランスが大事で、歩きながら現地で検討してみてはどうか。
  ・学校教育として突哨山を利用するとなると、ちょうど子どもたちの顔の近くにササがあると学校側としては利用しにくいのではないか。
  ・子ども目線で見てみると怖いときがある。ある程度は人が入ってもらえるように、「保全」だけでなく、「活用」されるようにしていく方がいいのではないか。
  ・小学生の低学年に関しては「なんでも起きる」ことを前提に森に連れて行く。いくら注意を呼びかけても、楽しいときは忘れてしまう。そういう意味では危険があるから見合わせようという意見はわかります。しかし、周りの都市公園とは違うこともわかっています。
  バランスがとれるように、遊歩道の管理につても範囲をきめて、場所に応じた草刈をしてみたらどうか。

(12) 国道40号線側にある突哨山駐車場の草刈について
  突哨山駐車場(国有地)の草刈の担当が不明確で、いままで地域の人が草刈を行っていた件について、今後の担当を決める必要がでてきました。次回の協議会で詳しく検討します。

 

●イベント告知
  ・コウモリ観察会 7月23日(土)、8月6日(土) オサラッペ・コウモリ研究所
  ・野の花観察会  7月23日(土)  野の花グループ

 
 
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