top協議会ニュース2011年度第2回会議 (2011.9.26)
 
突哨山運営協議会ニュース

突哨山運営協議会 2011年度 第2回協議会 議事録
平成23年9月26日(月) 18:30〜 職員会館
 

協議事項
2011年度第2回協議会では、次の事項について検討しました。

(1)人工林管理の方向性について
(2)谷渡りルートの開通日、観察会、分岐名について
(3)遊歩道の草刈りについて
(4)突哨山駐車場の草刈りについて(次回に先送り)
(5)本看板にむけて
(6)学習目的の採集の問題や、公園内の設備等に関する方針の検討
(7)運営協議会内でのグループづくりの検討
(8)協議会のフォーラムの開催 
(9)散策路ノートの意見報告

(1) 人工林管理の方向性について
 

●人工林管理の基本方針をまとめました。
『突哨山の人工林管理は、森林環境を多様化、安定させるための手入れを行いつつ、市民に森林に親しみ、理解する機会を提供する。最終的には針広混交林への回復を目指す。
 木材生産は目的とせず、過密人工林の現状を改善しながら、広葉樹の天然更新を図る(展示見本林は除く)。大型機材の使用など、環境や景観の激変を避け、手入れの際に生まれる木材資源は活用に努める。
 人工林の大半は「混交林誘導区」とし、最小限の労力により過密状態の改善と広葉樹の更新により、環境の多様化を目指す。
「大径木施業区(旧名称:林業型施業区)」は集約的な管理により、大径木が多い複層混交林の早期実現を目指し、無施業区とともに、市民が森林管理を理解するための「展示見本林」と位置付ける。』

■大径木施業区の今後
●「大径木施業区」へ名称の変更:林業型施業区という名称は、「林業型」の意味が広くわかりにくいという点から、「大径木施業区」に変更されました。
●目標林形(目指す林)は優良のトドマツを残し、大径木と多様性のある森林空間を作ることが目的です。集約的な管理と強度の間伐により、トドマツ大径木に大小の広葉樹が混ざり、散策などに適した複層混交林をめざします。
●作業について
1、トドマツの最終的な目標本数を200本前後/ha程とし、間伐で段階的に本数を減らしていきます。太さ(胸高直径)は60p〜80pが目標。最終的な本数にするまで50年を目標とします。
【トドマツの本数の経過、( )内は0.3ha内の本数】
・無間伐時2700本/ha(810本)→2011年4月の間伐で1600本/ha(480本)→→→200本±/ha(60本±)

2、間伐の際には天然更新した広葉樹の保全、育成や林床植生にも配慮します。場合によってはササ刈りなども含め、歩きやすく親しみやすい森林空間を早期に確保します。

●今後は、施業区内に生えている広葉樹の樹種、本数を調べ、残したトドマツの枝の重なり具合を見ていきます。
●また他にどのような調査項目が必要か、期間も含めて検討していきます。

■混交林誘導区の設定や取り扱い
●目標林形
 過密人工林の現状を改善しながら、広葉樹天然更新を活かして混交林に誘導します。広葉樹の更新が優良な場所、危険木が多く発生する場所など局所的な状況に応じて、優先順位をつけた取り扱いをします。

●作業について
1、優先すべき林を設定します。例えば、人目に付く遊歩道の林(4,5,7,8番など)や、すでに実施されている場所(16番のごく一部)の拡大など。その後、すでに生えている広葉樹や林内の空間を利用して、局所的に伐採をしていきます。
2、労力的に集約管理が困難、また、木が細く密生している状態(無間伐状態)なことから当面は作業効率を重視した「切り捨て間伐」を行います(搬出せずに、間伐材は林内に置かれます)。その後、木が太ってきたら活用する方法を検討します。

●2014年までに全域をカバーできれば好ましいが、現状では数回の間伐イベント時にわずかにいか手入れをしていません。今年度中に、人工林の現況調査を行い、区域の確認、設定、手入れの方法を検討します。
●協議会では、「枝打ち程度でいいのではないか」と意見がありました。現在の人工林の状態(発生年が1936年〜1974年であることや、無間伐である)から、枝打ちのみで改善されることは難しいことが考えられます。
■無施業区
●人工林の一部に、施業を行わない小区画を設置し、過密したまま放置します。その状況を展示すると同時に、施業区との違いを経過観察、記録します。風雪害が発生した場合も、原則として施業を行いません。

■地図番号4番、5番の密生林について
 ●4番のトドマツ、5番のヨーロッパトウヒはいずれも1980年に植栽し、徐間伐がされていない状態です。昨年、比布町から入山できる「ぴぴの路(みち)」が新設され、入山者が増加しました。入山者の中から「なんとかしないの」との声がありました。

●この場所でも「大径木施業区」、「混交林誘導区」、「無施業区」の設定を行うことが必要ですが、比布町側の森林ということもあり、町とも検討していくことになりました。
 ●比布町からは、「ぴぴの路新設後、比布町民が突哨山に入る機会が増えました。見本林を展示などして、町民が見て学べる山にしていきたい」との意見がありました。


(2) 谷渡りルートの開通日と観察会、分岐名について
 

■谷渡りルートの開通日兼観察会は10月15日に開催いたしました。
 参加者30名。
 ●2ヵ所ある分岐名を募集しています。現在の候補「谷渡り分岐」のみ。

(3) 遊歩道の草刈りについて
 

■遊歩道の草刈りについて見直されました。
●刈幅について
遊歩道に数ヵ所ある特にササが濃い場所では、180pの刈幅でササを刈ることに変更しました。
●一回目の草刈り時期を7月から6月に早めて行うことになりました。
●その他、状況に応じて植生や、幼樹を残すなどの刈り方には変更はありません。

(4)
突哨山駐車場の草刈りについて(次回に先送り)
 
■前回の協議会より、突哨山駐車場の草刈りの担当を確認する議論がありました。駐車場は国有地ですが、今まで誰も刈らなかったことから地元農家の方が作業をしていたようです。
次回の協議会にむけて、旭川市が確認します。

(5)

本看板にむけて
  ■平成25年度に完成予定の本看板にむけて
●ガイドマップ制作グループが本看板製作グループとして活動することになりました。
●2011年10月中に一度、打ち合わせを行います。原案は事務局が作成します。

(6) 学習目的の採集の問題や、公園内の設備等に関する方針の検討
  ■山菜採りの問題について
突哨山では山菜とどのような関わり方でいくべきかを検討しました。
●山菜を許可した場合、何は良くて、何がダメかを決めるのが難しい。
●まずは突哨山の山菜の状況を知るところから始めることになりました。
●学術的調査と環境教育上での最小限の採集については、市に届け出を出したうえで、市が容認する形になっています。

(7) 運営協議会内でのグループづくりの提案
  ■市民が協議会に参加する一つの方法として提案されました。
●今年開催した「花案内人」のように、「協議会には参加できないけど、ガイドなら」という人たちが気軽に参加できるような体制が好ましいのでは、との意見がありました。
●一つの例として「突哨山の辞典」を作る。多方面から好きな分野の方が集まって一つの作品を作るような活動がいいのではないか。との意見がありました。

(8) 協議会のフォーラムの開催
  ■これまでの活動や、これからの突哨山を考える「協議会のフォーラム」について検討されました。
●時期については、来年の10月から11月に開催することになりました。
●内容については「これまでの協議会の活動報告」、「突哨山と身近な自然を考える会で活動してきた歴史班、森林班などの調査結果報告」、「公園のあり方について市民と議論する」などが上がっています。

(9) 散策路ノートの意見報告をしました。

イベント予定・告知
 ・2011年10月15日 
「谷渡りルートお披露目会」/突哨山運営協議会、NPOもりねっと北海道 
・2011年11月3日 
「芋煮会」/突哨山と身近な自然を考える会
★ 突哨山と身近な自然を考える会が、前田一歩園賞を受賞しました。10月23日に札幌で表彰式がありました。


2011年度第2回協議会資料(PDF)はこちら↓
1〜5ページ6ページ7ページ8ページ9〜11ページ12〜13ページ
 
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