top協議会ニュース2011年度第3回会議 (2011.12.3)
 
突哨山運営協議会ニュース

突哨山運営協議会 2011年度 第3回協議会 議事録
平成23年12月3日(土) 16:00〜17:30 「食彩 味三昧」
 

協議事項
2011年度第3回協議会では、次の事項について検討しました。

(1)今後の人工林について
(2)危険木処理後に発生する材の活用について
(3)谷渡りルートの分岐名の検討
(4)本看板製作について―11月9日の打ち合わせ報告
(5)突哨山駐車場の草刈りの担当について
(6)運営協議会に市民が参加する企画づくりの検討
(7)協議会フォーラムの内容の検討

(1) 今後の人工林について
  突哨山の人工林は、大径木と多様性のある森林空間を目指す「大径木施業区」、周りの広葉樹を取り入れ混交林を目指す「混交林誘導区」、手を入れないまま自然の状態を見守る「無施業区」に区分しています。
 
●大径木施業区
・わずかに伐倒本数が残っているので終了させます。
・他の場所に設定するかどうかは事務局で検討していきます。
・調査項目が決まりました。次回間伐の目途にもなります。
今年8月の様子。太陽の光が林の中へ入りこむようになりました。
 

【調査項目】
調査回数は 5年ごと(次回2016年)
調査する時期 秋(10月頃)
プロット内の胸高直径と樹高(現2ヵ所設定)
広葉樹の種類、状態(健全/枯損)、胸高直径、樹高
隣接するトドマツの枝の重なり具合
植生調査(施業区内と遊歩道、その周辺を含む:2010年11月の調査)
樹冠の写真撮影
ナンバリングテープをはる。
            以上が調査項目です。

●混交林誘導区
・一つの案として、遊歩道から外れた場所では「巻枯らし」で立ち枯れをさせることも
検討しています。
その後の丸太の利用方法も考えていきます。
今後も、間伐体験を開催し、理解を深めていきます。
・弱度の間伐を何度も行っていく方が森林には好ましいと案がでました。
しかし、労力の関係で難しい現状となっています。
★現状把握が必要で、実際に歩いて、人工林の面積を出すことになりました。
その後、5〜7年ほど時間をかけてやっていく計画づくり。それに基づいた予算を旭
川市に提案していくことになりました。
●比布町側の人工林について
 比布町側で、かつ遊歩道に隣接している人工林は10カ所あります。
・一部:比布町、旭川市にまたがって植林された林。

・7番:上図では旭川市に入ってますが、実際はまたがっています。

・枝打ち体験や間伐体験などを一度実施し、町民の意見を聞いていくことも一つの案として出ました。
・また比布町にも「大径木施業区」などの見本林を設置してみてはどうかと意見がありました。今後比布町と検討していきま
す。

●ぴぴの路の危険木処理の報告
 ぴぴの路の管理については運営協議会で行っていくことになっています。
2011 年10 月28 日に澤田氏、もりねっと(清水)でぴぴの路を巡回、数本が枯死し、遊歩道側に傾いている危険木を発見。11 月2 日、澤田氏、桐氏で危険木処理を行いました。


(2) 危険木処理後に発生する材の活用について
 

 カタクリ広場から登ってすぐのシラカンバ林では、ほぼ毎年、危険木が発生し、伐倒処理を行っています。処理後に集積された丸太が不自然、またカタクリの出芽を邪魔しているということで、運び出しイベントを予定しています。
広く一般市民を公募し、運んだ材は持ち帰り活用していただこうと検討しています。
※林内で自然に倒れた木については、一切ふれず、自然のままにします。


(3) 谷渡りルートの分岐名の検討
 

今年、開通した「谷渡りルート」。2つの分岐が新たにできたため、名称をつけることになっています。
・候補として上がっているのは「谷渡り分岐」、「稜線分岐」、「境界分岐」です。
・現在、突哨山口側の分岐が「谷渡り分岐」になる可能性があります。
・来年の春に、新しいガイドマップを発行します。それまでには決める必要があります。


(4) 本看板製作について―11月9日の打ち合わせ報告
  2011年11月9日に本看板製作班で、打ち合わせをしました。
平成14年に設置した、既存のデザインを活かしていく方向です。
下図は、既存の看板と新規予定の設置場所を示しました。
≪1≫ は主に分岐点に設置されている誘導標識です。
【既存4ヵ所:新規予定4ヵ所】
・看板の高さが高く、子どもにも見えるような位置が好ましい(現在、地上高2,9m)。
⇒来春、高さの現地検討を行います(協議会内で希望者募集)
・地図上にルートを追加する(扇の沢、谷渡り、ぴぴの路)。
・入山口名を変更する(現在、散策路B⇒カタクリ広場口)。
・右図のような、ルート方向を示すような板のはり方にします。
≪2≫ は駐車場、入山口を示す誘導標識です。
【既存2ヵ所:新規1カ所】
・入山口名を変更する(散策路B⇒カタクリ広場)。
・村上山公園口に新設予定です。

≪3≫ は突哨山の案内標識です。
【既存2ヵ所:新規1〜2カ所】
・地図にルートを追加する(扇の沢、谷渡り、ぴぴの路)。
・入山の際の注意(禁止)事項を文章、またはピクトグラムで表記する。
・突哨山を案内する文章などの再構成をします。
引用⇒『突哨山(とっしょうざん)は古くはトッショ山と呼ばれ、アイヌ語のトゥッ・ソ Tuk-so(突き出る・ところ)が語源と考えられます。アイヌの人たちの生活の場であった突哨山は、明治の末期以降農場や林業のほか遠足やスキーなど様々な形で利用され、身近な自然「里山」として親しまれてきました。そして2000 年(平成12 年)にこの突哨山を保全するため、旭川市と比布町が協力して突哨山公園を所得しました。』
『この突哨山の美しい自然は、みんなの財産です。貴重な緑や足元の小さな命を大切にしましょう。』『山火事注意』
・扇の沢口に関しては、入山口がわかりやすくなるようなものを設置する。

≪4≫ は遊歩道から外れないよう、また「春のはかない命があります」と生物の大切さを呼びかけた看板です。
・現在、カタクリルートに4〜6か所ほど設置されていますが、文字が消えかかったり、看板が外れかかっているなど、手直しが必要な状態です。
・また常設しておくのではなく、四季に応じて、それぞれ気を付けてほしい場所に2〜3カ所設置する移動式看板にする予定です。
例えば、春に、白いカタクリがあった場所はどうしても遊歩道から外れて撮影しがちで
す。そういった場所に看板を設置し、遊歩道から外れるのをさりげなく防ぐ効果に期待
します。

★全体を通して
・設置予定:平成25 年度に旭川、比布ともに設置予定。
・1基あたりの外枠を含めた製作費:@、A:189,000 円。B504,000 円。(※平成14
年度当時の製作費です。)

・比布町の情報ボックス(旧名称:入山記帳台)について。現在は巣箱を改造した仕様とな
っていますが、雨漏り、記帳する台がない等、問題があるようです。

次回の本看板について打ち合わせは2012年1月20日です。

●ピクトグラム(視覚記号)
絵で、意味を伝えるときに使われます。国際的に共通したマーク(車いす、喫煙、非常口
など)はありますが、国、市町村などで独自のピクトグラムを作っていることが多くありま
す。

知床ビジターセンター
「採集禁止」
「自転車禁止」
香港公共「各種禁止」

・「採取一切禁止」の看板を撤去後、突哨山には何が禁止なのかを明確に示した表記がありません。ゴミ捨て禁止などの当たり前の表記はしなくても、自転車、バイク、ペット連れの
入山については、知らない人も多くいるのではないでしょうか。
※ペット連れの入山については、「リードをつける」、「糞の後始末をする」といったマナーが大切です。
・入山口の看板を一つに集約した場合は、ピクトグラムを使用し、案内地図の片隅にでも表記するデザインにします。
・「ゴミ捨て禁止」ではなく「ゴミは持ち帰ろう」というような斜めの線を入れないマークのほうが、見た目は柔らかい。しかし、禁止すべきことはしっかり伝えるべき。
・たとえば、「採集禁止」を「動植物を大切に」と意味した、突哨山独自のピクトグラムを作ることも可能です。

ピクトグラムの例⇒

(5)

突哨山駐車場の草刈りの担当について
  国道40 号線に面した突哨山駐車場の周辺は、夏にイタドリなどの生長が旺盛で、草刈り
が必要となっていました。地元の方がボランティアで今までやってきましたが、来年からは
指定管理者である、もりねっとが協力して実施していくことになりました。

(6) 運営協議会に市民が参加する企画づくりの検討
  幅広く市民や町民が運営協議会に参加し活動していくことを目指します。
どんなイベントが開催できるか、検討しました。
・市民団体が主催するイベントを突哨山で開催していく。しやすい環境づくりも目指す。
・今年行った「花案内人」を来年(2012 年4 月末〜5 月初め)も行う。
また、ガイドするときの資料づくりを協力して作ってみるのはどうかという案もありま
した。

(7) 協議会フォーラムの内容の検討
  ・前半は突哨山を歩き、後半はフォーラムの開催にしてみる内容はどうか。
季節は、夏〜秋が好ましい。
・また、フォーラムを開催できる場所は突哨山の周辺が好ましい。
など検討しましたが、具体的な内容や場所、日程については次回以降検討していきます。
 
 
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