top協議会ニュース2014年度第1回会議 (2014.6.23)
 
突哨山運営協議会ニュース

突哨山運営協議会 2014年度 第1回協議会 議事録
平成26年6月23日(月) 18:30〜21:00  職員会館
 

第一回運営協議会では以下の事項の活動報告と議案について検討、確認されました。

1.報告事項
打ち合わせと作業報告/主催・共催
※主催等の表記のないのは「運営協議会」が実施
5月24日 比布町側カラマツ林の植生調査
5月31日 野の花観察会(野の花グループ)
6月12日、13日、17日 草刈り(もりねっと)
6月13日 突哨山・夜の森でコノハズクの声を聞く集い(突哨山と身近な自然を考える会共催)
6月13日、14日 ぴぴの路の草刈り

2.協議事項
1、入山記帳ノートの意見と花案内人アンケート報告
2、車両の入山対策
3、各植生調査の報告
4、標高243mの草刈り日程

〇イベント予定・告知
〇次回協議会日程

1、入山記帳ノートの意見と花案内人アンケート報告
1-1、平成25年度分、ノートに記入された感想、意見数67件
入山記帳ノートより主な意見を抜粋 突哨山口38件、カタクリ広場口29件
【1】山菜採りにあいました。もっと山菜採り禁止をアピールすべきでは。小さい文字では読めない。※山菜採りを見たという書き込みが他に1件。
【2】オフロードバイクを3台見かけた。とんでもない。
【3】適度に管理されていて歩きやすい。
【4】初めて来ました。歩くたびに風景が変わりとても面白かったです。また機会があれ
ばきてみたいです。
※67件中、44件は入山日時と名前のみ。
20件は楽しかった、綺麗だった等の感想。
3件は【1】、【2】のマナー違反を目撃した書き込み。

1-2、カタクリの時期に聴取した花案内人アンケート
2012年4月26日から5月6日まで、花ガイド総勢30名で、約470名の来訪者を案内しました。
アンケート結果(n=52)
●突哨山に来た旭川市民44%、旭川以外54%、北海道外2%
性別・男性42%、女性58%
年代・10代2%、20代2%、30代4%、40代13%、
50代19%、60代33%、70代23%、80代4%
入山回数・初めて62%、2回目10%、3回目2%、4回目0%、5回目以上26%

●突哨山の自然や遊歩道、設備などについて主な感想
【1
】人工的でなくそれでいて良く手入れがされていて素晴らしいと思いました!
【2】自然を大切にして手を入れないように保護しているのがいいです。これからも自然、カタクリ、他の花を守ってください。
【3】良く整備されているようですがササが密生してカタクリが駆逐されないように考えられたほうが良いと思います。
●「花案内人」のガイドについての主な感想
【1】大変丁寧な案内をしていただきルートも効果的に楽しむことができました。
【2】親切で話しやすくガイドさんならではの説明で新しい気づきで花を観察できました。良いです。
【3】説明を聞いて30分ほど見させていただいたおかがで、大変良い思い出が出来ました。ありがとうございます。
【4】遊歩道を外れずに案内してほしい。


2、車両の入山対策
入山記帳ノートの書き込みや、実際の目撃例が5月に4件ありました。
現状では、案内看板に禁止の文言とマークを記載しており、さらに車両止めの杭があります。
目撃された場所はカタクリ広場と村上山公園口からの入山で、過去には扇の沢口から4輪が入山した形跡もありました。
入山禁止を告知する対策を検討する必要があります。
【1】各入山口の車両止めの様子
突哨山口(杭1本)
カタクリ広場口(杭2本)
扇の沢口(杭0本)
 
 
〇マナー向上に向けての議論
入山口に設置している新しくなった案内図には、禁止事項の文言を掲載し、呼びかけているが、こうした現状になっている。
【1】山菜・昆虫採りやバイクの入山などの目撃は、春先に多いので、この時期に臨時看板を設置して呼びかけていくのはどうか。
【2】突哨山運営協議会の運営委員は、入山頻度も多いことから、専用の腕章を作成し、装着して入山することで、『地域住民が突哨山を大切に見守っている』ということを印象づけていくのはどうか。
 という意見が出ました。
【3】扇の沢口には、丸太を利用した車両止めを設置することになりました。

特に突哨山運営協議会の腕章については、役員会で内容を検討し、製作する方向になりました。


3、各植生調査の報告
3-1ササとカタクリプロットの調査結果
2014年5月14日に突哨山運営協議会運営委員の塩田、尾崎、澤田、黒川、清水で調査を行いました。

調査目的
今後のササの取り扱いを考える上で、ササの生息域拡大に伴いカタクリにどのような影響を与えるか調べるため。

調査場所
71番:N43 51.417 E142 27.192
72番:N43 51.422 E142 27.212
調査方法
ササ群落とカタクリ群落が衝突している場所に2m四方のプロットを2ヶ所とった(プロット番号71、72)。
プロット内を50cm四方に区切り、その中のカタクリ(有花・無花)、エゾエンゴサク(有花のみ)、ササの本数を数えた。
また、プロット内でササ群落の先端に位置している個体にマークをつけ、今後の進出具合を確認する。
また視覚的に推移を確認するために、プロットを写真で撮影した。
調査結果
別紙「ササとカタクリの勢力調査表」参照。

プロット写真
遊歩道からプロット71、72番

プロット71番A-D面から
プロット72番A-D面から
プロット71番A-B面から
プロット72番A-B面から
今までは、プロット内の本数を数えているだけでしたが、今後、より傾向を考察できるように、調査項目に追加をする必要があるという意見がでました。
今後、検討していきます。

3-2 突哨山 ぴぴの路カラマツ林内の植生調査報告

調査日時:2014年5月24日(土)
調査員:澤田、桐、舟橋、黒瀬、清水
調査場所:カラマツプロットの林縁部1ヵ所(番号:P1)、林内1ヵ所(番号:P2)。
調査目的:今後行われる町民参加型間伐の前にプロット内のカタクリの有花・単葉個体数、他の植生を把握し間伐後の変化と比較、考察するため。
     ※有花=花を持つ個体。単葉=葉のみの個体。
調査方法:林縁部1ヵ所、林内1ヵ所、計2ヵ所に2m×2mのプロットを設置。プロット内のカタクリ有花、単葉数を計測、その他の植生も目視で確認し記録する。
調査項目:木本・草本ともに種名、被度、群度、カタクリについては有花、単葉の数を記録する。
被度、群度についてはブラウン−ブランケ法を用いた目視による計測。

プロット設定場所と写真


★遊歩道側の比較的明るいこのP1プロットは、遊歩道に並行するようにカタクリが群落をつくっています。遊歩道を挟んだトドマツ林から種子が飛んできており、実生が周辺に多数生えています。他にも高さが50p以下のアズキナシ、イタヤカエデなどの広葉樹も生えています。また、カタクリの有花・単葉の個体数も計測し増減を調査していきます。
★遊歩道から30〜40mほど林内へと進んだP2プロットは、うす暗く、周辺にほとんどカタクリが生えていません。ツルアジサイが周辺を占めており、他の植物は乏しい状態です。
また、ニシキギ科と思われるがまだ小さく同定できない種もありました。

★ぴぴの路のカラマツ林での間伐作業、および夏の植生調査の日程は、近々打ち合わせを行う予定です。



4、標高243mの草刈り日程
昨年ササ刈を行い開通しました、243m地点まで行く道の草刈りを行いたいと思います。
人数によりますが、草刈り自体は3〜4人で1時間あれば終わる作業です。
入下山含めて2時間程度の全作業時間と想定されます。
日程:2014年7月2日(水)午前9時〜。小雨決行。
旧旭川温泉駐車場集合。


イベント予定、告知
・みどりの回廊展:6月28日、29日 いずれも午前10時から午後5時
         場所:旭川市科学館サイパル
・野の花観察会:7月20日(日曜日)午前10時〜午後2時予定
        集合場所:突哨山駐車場

・その他
【1】6月13日に開催された突哨山・夜の森でコノハズクの声を聞く集いは、
突哨山と身近な自然を考える会と共催で行いました。その際の参加費は
突哨山運営協議会の収入として計上することになりました。
  ※昨年度は突哨山と身近な自然を考える会に計上しています。
【2】新たに発見された昔の農廃棄具
  カタクリルート2番、扇の沢ルートのA-B間に新たに昔投棄されたタイヤ
や機械が発見されました。これらについて大きさなどの調査後、どういっ
た処理を行うか事務局で検討します。

●次回協議会⇒2014年9月8日(月)18:30〜

 
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