top協議会ニュース2015年度第1回会議 (2015.10.5)
 
突哨山運営協議会ニュース

突哨山運営協議会 2015年度 第1回協議会 議事録
平成27年10月5日(月) 18:30〜  職員会館
 

第1回運営協議会では以下の事項の活動報告と議案について検討、確認されました。

1.報告事項
打ち合わせと作業報告/主催・共催
※主催等の表記のないのは「運営協議会」が実施
・5月20日 ササとカタクリプロット調査
・5月24日、6月14日、7月12日、8月9日、9月12日 
野の花観察会(旭川帰化植物研究会)
・6月11、12日 植生調査
・6月13日 突哨山観察会 20名(士別市博物館主催、もりねっと協力)
・6月15,23,24日 突哨山遊歩道、突哨山駐車場草刈(もりねっと)
・6月29日 夜の森でコノハズクを聞く集い(?哨山と身近な自然を考える会と共催)
・7月6日 扇の沢口の草刈(もりねっと)
・7月26日 コウモリ観察会 15名(オサラッペ・コウモリ研究所)
・8月2日 きこりのお仕事体験 6名(もりねっと)
・8月13日、14日、植生調査
・8月24日、25日、28日、近文第二小学校の突哨山活動(もりねっと協力)
・9月1日〜 ぴぴの路のカラマツ林の間伐開始(もりねっと)
・9月8日、たいせつ幼稚園、扇の沢ルート登山 30名(もりねっと協力)

1−1、ササとカタクリプロット調査の報告
2.協議事項
1、人工林間伐(受光伐)について
2、ぴぴの路のカラマツ林間伐について
3、ガイドマップ第7版について

〇イベント予定・告知
〇次回協議会日程

1−1 ササとカタクリプロット調査の報告
5月20日に塩田、清水によるササとカタクリプロット調査を行いました。主にササの勢力拡大によるカタクリなどの春植物の影響を調べています。
★調査日
2015年5月20日。
※例年はカタクリが開花している5月13日、14日に調査していましたが、今回はスズメバチの巣がプロット内にあったため巣の処理を行い、時間を置いたため20日になりました。
★調査場所
 
 
71番 72番

★調査方法
ササ群落とカタクリ群落が交わる場所に2m四方のプロットを2ヶ所とっています(プロット番号71、72)。
プロット内のカタクリ(有花・無花)、エゾエンゴサク、ササの本数を数え、記録しました。
★調査結果
プロット71,72はそれぞれカタクリの有花個体が31本、18本と少ない結果でした。今年は5月1日には開花が終わっており、調査日の20日は枯れた個体が多く有花個体を調査するのが困難でした。有花個体は2枚葉のものをカウントしました。クマイザサは地上から出ている茎が枯れているものが多くみられました。昨年夏にプロット近辺でのクマイザサの開花が見られました。今回の減少した原因につながる可能性もありそうです。

2−1 人工林間伐(受光伐)について

今年の間伐も人工林管理の基本方針にある「混交林誘導区」として進めていきます。「混交林誘導区」は最小限の労力により過密状態の改善と広葉樹の更新により、環境の多様化を目指すことを目的としています。
*注 前回の協議会で、間伐よりも「受光伐」に近い作業をしているので名前を「人工林の間伐(受光伐)」にしてはという意見がありましたので、反映しました。

《 参考 》人工林管理の基本方針(2011年第二回運営協議会より)
『突哨山の人工林管理は、森林環境を多様化、安定させるための手入れを行いつつ、市民に森林に親しみ、理解する機会を提供する。最終的には針広混交林への回復を目指す。
    木材生産は目的とせず、過密人工林の現状を改善しながら、広葉樹の天然更新を図る(展示見本林は除く)。大型機材の使用など、環境や景観の激変を避け、手入れの際に生まれる木材資源は活用に努める。
    人工林の大半は「混交林誘導区」とし、最小限の労力により過密状態の改善と広葉樹の更新により、環境の多様化を目指す。
「大径木施業区(旧名称:林業型施業区)」は集約的な管理により、大径木が多い複層混交林の早期実現を目指し、無施業区とともに、市民が森林管理を理解するための「展示見本林」と位置付ける。』

★作業について
範囲内の本数の約30%を伐採します。伐採はチェーンソーによるものがすべてで、重機は入りません。  
広葉樹は作業に影響がでる場合を除き、優先的に残して生長を促進させます。伐採前に樹木調査(本数、 胸高直径など)を行います。
伐採後の処理は枝払い、玉切りをしたのち、景観に配慮して林内に集約する、もしくは搬出するなどを行います。期間は2016年3月31日までです。
《 用語の解説 》
・間伐
過密な状態を改善させるために植栽木(針葉樹)を間引き、残した植栽木を生長させること。
・受光伐(じゅこうばつ)
下層の樹木の成長環境と光環境を確保するために上層の樹木を抜き切りする作業。
間伐範囲の図(ガイドマップ)
間伐範囲の図(ガイドマップ)
間伐範囲の図(GPS、マップソース)
番号は次ページの「人工林番号」を示す。




2−2 ぴぴの路のカラマツ林間伐について
2011年から数回にわたり、比布町側の無間伐状態の人工林について議論してきました。
ぴぴの路の開設によって、比布町民が突哨山に入る機会が増えました。見本林を展示するなどして、町民が見て学べる山にしていく方針のもと、初めて比布町側の人工林の間伐を行うことになりました。間伐作業に入るのはNPO法人もりねっと北海道です。
間伐期間は2016年3月31日までで、10月以降、月に数日ずつ作業に入ります。
 ・目的
高密度状態を解消することで、林内に光を入れ、残された植栽木と広葉樹の生長促進をするとともに、多様な林床復元を目指すことを目的としています。過去に、間伐範囲内に2ヶ所の植生調査プロットを取り、春・夏と2回調査を行いました。
・対象木と密度
植栽年1968年(現在47年生)のカラマツです。
カラマツのみの密度1450本/ha(20m四方に58本)、
胸高直径4cm以上の広葉樹を含めると2300/ha
 ・間伐場所と範囲
場所は下図の通り。面積はおよそ0.5ha(赤枠)を対象としています。
 ・伐採本数と伐採方法
1450本/haのうち半分の0.5ha、725本の30%の217本を予定していますが状況により変動します。主に1伐3残の列状間伐と、将来木となる優良な木があった場合の定性間伐を組み合わせた伐採方法です。
2−3 ガイドマップ第7版について

昨年、第6版5000部を発行しました。現在の残り部数から考えて来年度に第7版を発行する必要があります。
第7版に向けて、ガイドマップに関しての意見をお待ちしています。
また、今後、ガイドマップ班による検討会議の場も設けたいと思います。

■現在までに事務局に出された意見
@春先の花案内時に気づいたこと。
大きなマップに、「ぴぴの路(村上山公園まで)」までの道路情報がないため、マップを用いての案内が困難だった。村上山公園までの道路情報を入れてほしい。
案)国道40号線に「ばらえていきっちん 紙風船」を入れ、4号と道路をつなげる。旭川市側から来た場合、「紙風船」を左折後、直進すると村上山公園の入り口へとつながるので案内も容易になる。
AもりねっとのFAX番号の変更。
変更後は0166-76-2018。
   
突哨山の運営図をわかりやすく改変したものを再度【保全と利用】の欄に取り入れてはどうか。

●イベント予定、告知
 ・植生調査(突哨山運営協議会・もりねっと)
日  時:10月8日(木)、9日(金) 雨天決行。荒天延期。
午前9:00〜 
集合場所:カタクリ広場 ※9日目の集合場所は未定。

 ・搬出・間伐体験inぴぴの路(比布町・もりねっと)
日  時:10月31日(土)、9:00〜12:00。小雨決行、雨天中止
集合場所:村上山公園
 
 ・芋煮会(突哨山と身近な自然を考える会)
日  時:11月1日(日)
  集合場所:カタクリ広場


●次回協議会⇒

 
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