これは、農家のみなさんの「くらし聞きとり調査」から森づくりを考え、行動していこうというプロジェクトです。三井物産環境基金の助成を2008年秋から3年間受けました。
東鷹栖とペーパンで活動をしてきましたが、何もつながりのなかったペーパンと違い、東鷹栖には「突哨山と身近な自然を考える会」の活動をしている農家の方々とつながりがありました。その中心となっている黒川博義さんに、「この人に聞きに言ったらいいよ」と紹介してもらい、案内役の方も同行していただいて、大変お世話になりました。
そして、教育大のアウトドアライフ専攻の学生たちといっしょに、開拓から今までのお話しを詳しく聞きとり、手作りの報告書にして全戸に手渡していきました。学生にとっては、「一町、一反って何?」など、分からないことばかり。真剣に聞きとりしてくれました。 |
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もりねっとスタッフも同行し、どんな気持ちでこの土地にくらしているのか、まず暮らしている人たちの目線になって、森の問題を考えようとしました。その中で、もりねっとは森の手入れもしてみませんか?と働きかけてきました。
まだ、森のことでおつきあいしている戸数は少ないですが、2010年は何人かの山主さんに森のプラン提案をしました。
山主さんたちは、山に行くようになったり、自分で手入れをしようかと考えてくれたり、もりねっとの会員になってくれたりしました。
ささやかなことですが、農家の人の気持ちが変わるのを見ていると、本当は森のことを気にかけていたんだな、今までそれを活かすチャンスがなかったんだ、と気づかされます。
次のステップは、これを集落に広めてみんなで森のことを話し合える場をつくりたいと思います。 |
(ちょっと心配なこと)
今は、林業再生だけやっても、農家がみんな離農してしまったらどうしよう、という危機感を持っています。もりねっとは、あえて森林に関わる仕事しかしない、とワクをはめて活動してきましたが、少し農村再生もやらないとダメかも・・でも、森のことが中途半端では本末転倒です。まずはしっかり「森を活かし、人をつなぐ」をやるしかない、できれば農村再生をやる他の団体といっしょに活動できれば効果があがると思っています。 |