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森で遊びコドモと先生を増やす森林環境教育プロジェクト
(環境省「平成25年度 地域活性化を担う環境保全活動の協働取組推進事業」)

 もりねっと北海道は、森遊びや自然体験などを通して、森とコドモをつなぐ活動を続けている。この事業では、親子で学校で森遊びを楽しむために必要なスキルや情報の提供を目的として、実行委員会を組織し、以下の事業を行った。
(1)旭川市内の幼稚園と小学校にアンケートを配布、野外学習の現状について調査実施
(2)小学校や幼稚園教諭を対象に、森で遊ぶためのスキルを身につける研修会を実施
(3)幼稚園向けの森遊びモデルプログラムの実施
(4)幼稚園や小学校で森林環境教育を行うために必要なツール(トランクキット、冊子)の開発

(1)学校アンケートの実施
 旭川市内における環境教育の現状を把握するために、幼稚園(31校)と小学校(55校)にアンケート調査を行った。アンケート用紙は、どこで何をしたか、環境教育を進めるための課題と必要なことは何かを聞き取り、教育現場の実態とニーズを明らかにした。

◎小学校 (旭川市内55校対象)
回答数 41校(55校)  回答率74.5%
有効データ数 110件  (1校当たり、2.6枚)      小学校アンケート結果 PDF

◎幼稚園 (旭川市内31園対象)
回答数 13校(31校)  回答率41.9%
有効データ数 36件  (1校当たり、2.7枚)       幼稚園アンケート結果 PDF

 
(2)教員向け研修の実施
 夏休み期間中の7月29日及び9月29日に教員研修会を開催した。
<研修会の内容>
ネイチャーゲーム・・・・・ ビンゴや動物あてなど、グランドや教室で短時間でできるものを紹介。
森歩き ・・・・・ 樹木観察や森の成り立ちについて
安全管理 ・・・・・安全管理チェックシートを作成、事前準備と当日のチェック項目説明。

(3)森林環境教育モデルプログラムの作成

 旭川市春光台にある「たいせつ幼稚園」で、森遊び(8回)・ものづくり(7回)の計15回のプログラムを実施した。
5月21日
(火)
森歩き(年少・年中)
 穴だらけの枯損と地面。どんな動物がいたのかルーペで観察「シラカバの皮がむけている」「アリの巣があった」など色々なものをルーペで発見。
 森の色さがし、音さがしで、五感をとぎすます。
6月28日
(金)
虫とり
 主にバッタ、カエルを捕獲。
 石をひっくり返したり、アリのタマゴを掌にのっけたりと積極的に観察や虫捕りを行った。  
7月13日
(土)
お泊り会
木タグ、みつろうキャンドル製作
学年テーマと名前の入った木タグに、ペーパーをかけて色を付ける。
虫とり バッタ、トンボなどを捕獲、観察。
8月29日
(木)
葉っぱのコースター製作
 布のコースターに、絵具を塗ったサクラの葉をスタンプ。匂いや葉脈の模様を楽しみながら製作した。
9月12日
(木)
玉切り体験
 シラカバをチェンソーで伐り、子供たちがロープを引き、伐倒。2mぐらいのものを運び、一人ひとつずつの玉切りを作る。みんなで綱引きをして木を倒すこと、木を運ぶこと、のこぎりを使うことも全て初めてのことで新鮮に感じていた。
9月13日
(金)
ネイチャーゲームと落ち葉ひろい
グループごとに木のフィールドビンゴ。グループごとに木や葉っぱなどを夢中になって探した。葉っぱカード製作のための葉っぱを採取。
9月20日
(金)
森歩き
 秋の森には何があるの? 木の実や種を探す。
 夏の森とは色が違うことや、クルミを見つけたり、タネを飛ばすなどした。
9月26日
(木)
オガクズ染め
 オガクズをふるって、絵具で染める。
オガクズが染まっていくにつれ、「重くなってきた」と重みを感じながらまぜていた。
10月3日
(木)
落ち葉ひろい
 どんぐりや葉っぱなど工作材料を採取。
 毛の生えたどんぐり(カシワ)、イイにおいのする葉っぱ(カツラ)など、色んな発見があった。
10月4日
(金)
オガクズ染め、カードホルダー製作
 乾いたオガクズをもう一度ふるって完成。
木を伐った時にオガクズが出て、それを自分たちで色をつけ、乾かし、ふるう、全ての過程に携わることができたことでカードホルダーづくりも生き生きとした活動になった。
11月26日
(火)
ツリー間伐
クリスマスツリー用にトドマツ1本を間伐し、幼稚園で飾る。
サンタ、リースなどの絵がついた板に色をつけたり、オガクズをつけたりして完成!
12月6日
(金)
クリスマス工作
 クリスマスツリーの形の板を絵具で塗ってバッジを製作。
細かい作業だったが集中して作っていた。
3月12日
(水)
卒園製作(トレーづくり)
親子でトレイのキットを、ペーパーをかけ、組み立てる。
中板には絵を描き、自分だけのトレイを製作。







(4)−1 ツールの開発・作成(森のトランクキット制作及び試用)

 実物の生き物や植物を手に取って観察するための「森のトランクキット」を制作、試用した。
 「森のトランクキット」は動物パックと植物パックの2種類。旭川市内の大学、幼稚園、小学校で各1回試用。来年度以降、モデル授業を実施しながらティチャーズガイドを作成。トランクキットの貸出しや出前授業に対応する予定。
◎動物パック
◎植物パック
(クマとシカ) 頭骨 ・ 毛皮
(ネズミ)   頭骨(エゾアカネズミ)
         剥製(ヒメネズミ・エゾアカネズミ)
(コウモリ)  頭骨(キクガシラコウモリ)
剥製(コテングコウモリ・キクガシラコウモリ)
(その他)・自動撮影カメラ ・足あとマット
(タネと実生)  ミズナラ・トドマツ
(冬芽) オオカメノキ・ホオノキ・オニグルミ・
イタヤカエデ
(タネ) シラカンバ・ハルニレ・オオバヤナギ・
イタヤカエデ・キハダ
(樹木サンプル) 輪切り(年輪)、
縦切り(板目・柾目)
 
(4)−2 フィールドガイドの作成(あさひかわ森っこブック)
  市内の自然公園を使った森林環境学習を進めるために、市内4か所の公園(春光台・神楽岡・嵐山・突哨山)を調査し、おすすめの観察場所や遊びなど、季節ごとの植物や動物観察のポイントなどをまとめた「あさひかわ森っこブック」制作、発行した。

―森っこ実行委員会―
 自然や生物の専門家や教育関係者などの皆様にご協力いただきました。
出羽  寛 (嵐山ビジターセンター代表)
南  尚貴 (旭川市博物科学館館長)
近澤  操 (旭川市立千代田小学校校長)
樽井 勝男 (たいせつ幼稚園園長)
森重 正也 (旭川大学短期大学部教授)
堀川  真 (絵本作家)
工藤 公裕 (旭川市環境部環境保全課)
尾形 和哉 (旭川市環境部環境保全課)

〒078-1273北海道旭川市東旭川町米原517   Tel・: 0166-76-2006/Fax::0166-76-2018  mail : ask@morinet-h.org
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