けもの |
突哨山にはキツネやエゾリス、野ネズミ、エゾクロテン、コウモリなど約20種類のけものたちがいますが、その姿を見ることはめったにありません。 |
エゾリス(通年) |
|
1年中見ることができますが、ただし運が良ければです。春
は樹皮を運び、巣作りに精を出している姿を、秋にはクルミをくわえて運ぶ姿を見られるかも知れません。 |
コウモリ(夏) |
|
実は、突哨山で最も姿を見やすいけものはコウモリです。6月〜7月の夕暮れ時、稜線上を歩くとまだ薄明るい空をすかして飛び回るコウモリが見られます。暗くなると、懐中電灯の明かりの中を飛び回るコウモリも見られます。 |
足跡、食痕(冬) |
|
姿は見られなくても、冬にはキツネ、エゾリス、エゾクロテン等の足跡とエゾシカが木を囓った痕跡は確実に見られます。雪解けあとの早春には、野ネズミが雪の下で暮らしていた痕跡も見られます。 |
|
|
野鳥 |
突哨山には、アカゲラ、キビタキ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キジバト、コノハズク等森林性の鳥が約70〜80種類います。 |
アカゲラ(通年) |
|
最もよく見られるキツツキです。留鳥ですから、1年中見られます。初夏、子育て中の樹洞の近づくと、ヒナが樹洞内でさわぎ、親鳥が回りを警戒して飛び回る場面に出会うことがあります。 |
キビタキ(初夏〜夏) |
代表的な森林の鳥で、雄は黒色に鮮やかな橙色、黄色の美しい姿とピッコロクルル、オーシツクツク、チリリ等と初夏にさえずります。 |
コノハズク(初夏〜夏) |
6月から7月、オットトー、オットトーと高い、澄んだ鳴き声が突哨山の夜の森から聞こえてきます。日本で最も小さなフクロウです。他にもキョキョキョと夜に鳴くヨタカという鳥がいますが、最近はほとんど聞こえなくなりました。 |
小鳥の混群(冬) |
冬、歩くスキーやスノーシューで林の中を歩くと、チチ、チチと小鳥たちの声が聞こえてきます。じっと見ていると、シジュウカラ、ゴジュウカラ、エナガ等4〜5種類ほどの小鳥の群れが餌を探しながら、林の中を群れで渡っていきます。これが冬にだけ見られる混群です。葉を落とした冬の森林は実は野鳥を見やすい季節なのです。 |
|
|
昆虫 |
突哨山には、エゾヒメギフチョウ、ヒメウスバシロチョウ、エゾハルゼミ、エゾオオマルハナバチ、エゾマイマイカブリ、クワガタムシの仲間など、約1200種類もの昆虫がいます。 |
エゾヒメギフチョウ(春) |
|
春の女神のような、黄色に黒い模様の入った美しい蝶です。早春にのみ現れ、オクエゾサイシンという植物の葉裏に真珠のような卵を産みます。 |
エゾゼミ(夏) |
|
春にはエゾハルゼミがにぎやかに鳴きますが、夏になるとエゾゼミ、アカエゾゼミ、コエゾゼミの3種類が鳴き始めます。ただし、どの種類のエゾゼミが多くなるか、年によって変化します。セミの抜け殻探しも楽しいものです。 |
ミヤマクワガタ(夏) |
|
子供達に人気のあるクワガタムシ。その中でも最も人気のあるのは大きくて立派なミヤマクワガタでしょう。 |
エゾマイマイカブリ(夏) |
|
時々、地面を歩いている姿を見かけます。細長い胸と頭を殻の中につっこんでカタツムリを食べる姿から、こうした名前が付きました。しかし、つまみ上げると、くさい臭いを出します。 |
エゾオオマルハナバチ(春〜秋) |
|
林の中で、よく見かける毛むくじゃら、黒と黄色のだんだら模様の大形のハチです。でもつかんだりしなければ、スズメバチのように刺したりすることはありません。最近は、よく似ているがおしりの先端が真っ白なセイヨウオオマルハナバチが増えて、生態系に与える影響が心配されています。在来のエゾオオマルハナバチはおしりの先端が黄色ですから、よく見ると区別できます。 |
|
|
カエル・ ヘビの仲間 |
突哨山にはエゾアカガエル、エゾサンショウウオ、アマ
ガエル、ヘビではアオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、トカゲではカナヘビがいます。 |
エゾサンショウウオ(春) |
春、沢の中の水たまりや麓の池にはたくさんの卵塊を見ることができます。しかし、親の姿はこの時期に産卵池で見ることができますが、夏は森の中を歩き回っているため、まず見ることは難しいと思います。 |
カナヘビ(夏) |
|
遊歩道上や麓の明るい草地でたまに見ることができます。 |
|